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【ニューヨーク時事】米コーヒーチェーン最大手スターバックスのニコル最高経営責任者(CEO)は中国事業の株式売却について投資家から「多くの関心」を集めていると説明した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)が11日伝えた。
米国に次ぐ2番目に大きな市場の中国では、低価格商品を販売する瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)やコッティコーヒーなどとの競争が激化している。スタバは成長回復に向け、外部の投資家との提携を模索している。ニコル氏はインタビューで「8000店舗から2万店舗へと拡大していく方法を一緒に考えていきたい」と語った。
スタバは節約志向の中国の消費者を引き付けるため、アイスティーを含む一部茶系飲料などを今週値下げした。ニコル氏は特にコーヒー以外の飲料の「価格体系」を修正する必要があると説明した。
中国では景気の先行き懸念が根強い中、消費が減退している。ブルームバーグ通信は11日、関係筋の話として、食品大手ゼネラル・ミルズがアイスクリームの「ハーゲンダッツ」の中国店舗の売却を検討していると報じた。来店客数の減少に直面しており、売却額は数億ドルに上る可能性があるという。
