
📰 元記事公開日:2026年07月08日
🔗 元記事URL:https://biz.chosun.com/jp/jp-international/2026/07/08/SXLMBYQ2RRAYZMJGCSMASTN77E/?outputType=amp
📝 概要:米国政府がブラジル産インスタントコーヒーに25%の関税賦課を検討していることを受け、ブラジル・米国のコーヒー業界が反発。ブラジルは米国のインスタントコーヒー輸入量の20%以上を供給しており、米国内の生産比率はわずか6%未満。関税が実現すれば消費者価格への転嫁が懸念されている。
世界最大のコーヒー生産国であるブラジルに対する米国の関税圧力が、コーヒー市場全般に影響を及ぼす可能性が指摘されている。米国通商代表部(USTR)は通商法301条調査に基づき、ブラジル産インスタントコーヒーに25%の関税を課す案を検討しており、輸入業者・メーカーのコスト負担増および消費者価格上昇への懸念が高まっている。
ブラジルインスタントコーヒー産業協会(ABICS)によると、ブラジルは米国のインスタントコーヒー輸入量の20%以上を供給している。一方、米国内のインスタントコーヒー生産比率は6%未満にとどまっており、関税賦課後に短期間で代替供給先を確保することは困難だとの指摘がある。
米国内でのインスタントコーヒー消費は増加傾向にあり、米国コーヒー協会(NCA)によれば、毎日コーヒーを飲む消費者のうちインスタントコーヒーを選ぶ比率は2021年の6%から足元で11%に上昇している。この消費拡大が価格負担への懸念をさらに強める要因となっている。
ABICS専務のアグナウド・ジョゼ・ジ・リマ氏は「追加関税の衝撃は企業と雇用にまず表れる」と述べ、「コスト増は結局消費者に転嫁される」と警告した。ブラジルのコーヒー業界と米国コーヒー協会などは6〜7日にワシントンで開かれたUSTRの公聴会において、関税賦課に反対を表明した。
ブラジルのコーヒー業界は関税の適用基準にも疑問を呈している。ブラジル産のレギュラーコーヒーや香りを付与したインスタントコーヒーは関税免除の対象に含まれた一方、一般のインスタントコーヒーは除外されており、業界は同じコーヒー製品群内での不均等な扱いに異議を唱えている。
今回の関税検討を機に、トランプ政権の通商政策の影響が製造業を越えて食品サプライチェーンや消費財市場に拡散するとの懸念も浮上している。コーヒー原材料価格の変動性が高まるなかで追加関税が課されれば、輸入業者とメーカーのコスト負担がさらに増大し、消費者価格にも影響が及ぶ可能性がある。特に世界最大のコーヒー生産国ブラジルと主要消費国である米国の間で通商摩擦が続く場合、グローバルなコーヒー市場を巡る不確実性も高まるとみられている。