コーヒー

コーヒーはEU全域で844億ユーロの直接的価値を生み出す、報告書が発表(Coffee Generates €84.4 Billion in Direct Value Across the EU, Report Says)

📰 元記事公開日:2026年07月09日

🔗 元記事URL:https://dailycoffeenews.com/2026/07/08/coffee-generates-e84-4-billion-in-direct-value-across-the-eu-report-says/


📝 概要:欧州コーヒー連盟(ECF)が委託した報告書によると、コーヒーはEU27カ国で844億ユーロの粗付加価値を生み出し、約150万人のフルタイム相当の雇用を直接支えている。ロンドンを拠点とするコンサルタント会社Europe Economicsが作成し、2026年6月25日に公開された。


欧州コーヒー連盟(ECF)が委託し、ロンドンを拠点とするコンサルタント会社Europe Economicsが作成した報告書が2026年6月25日に公開された。同報告書によると、コーヒーはEU27カ国において844億ユーロの直接粗付加価値(GVA)を生み出し、約150万人のフルタイム相当の雇用を直接支えている。

844億ユーロという数字は直接GVAを示すもので、運営に必要な財・サービスのコストを差し引いた後に産業が生み出す価値を測る指標である。150万人の雇用のうち87%超は、カフェ・レストラン・ホテル・職場・自動販売機チャネルなどを含む外食・フードサービス部門に集中している。

報告書はインプット・アウトプットモデルを用いて、EU27全域および、EU27にイギリス・ノルウェー・スイスを加えた「EU+」地域におけるコーヒーの直接・間接・誘発的経済効果を推計している。外食コーヒーはEU27における直接GVAで765億ユーロに上り、焙煎・製造や家庭用流通・小売から生み出されるGVAを大きく上回ると推計されている。

ECFの会員は16の全国コーヒー協会と48の企業会員で構成され、750社以上を代表している。同団体はEUで輸入・加工されるコーヒーの約90%を占めるとしている。報告書はまた、ヨーロッパのコーヒー経済は輸入後に価値が生まれると強調しており、取引・倉庫業・焙煎・デカフェ加工・インスタントコーヒー製造・物流・小売・飲食業を通じて価値が創出されると説明している。

ヨーロッパはコーヒー生産国にとっても重要な市場とされ、EU27は2025/26年度に約4,190万袋(60kg袋換算)を消費し、世界全体のコーヒー消費量の約24%を占めると推計されている。2025年にはEU加盟国以外から290万トンのコーヒーが輸入され、その価値は187億ユーロにのぼり、輸入量の97%超が生豆(グリーンコーヒー)として搬入された。なお、スイスなどの拠点を経由して取引される生豆については、物理的にヨーロッパに入らない取引が公開統計に完全には反映されていない可能性があるとも指摘されている。

今回のECFの経済影響報告書は、2026年版「コーヒーバロメーター」が公開された直後に発表された。両文書はともにヨーロッパにおけるコーヒーの経済的規模と影響を示しているが、バロメーターは世界のコーヒー農家約1,250万人が価値の集中から恩恵を受けていないとして、川下に価値が集中する構造そのものに疑問を呈している。

-コーヒー
-, ,