
📰 元記事公開日:2026年07月06日
🔗 元記事URL:https://easternherald.com/2026/07/06/coffee-liver-cancer-cirrhosis-risk-cedars-sinai-study/
📝 概要:シーダーズ・サイナイ医療センターが354,957人を対象に実施した過去最大規模の研究で、1日5杯以上のコーヒーを飲む人は飲まない人と比べて肝臓がんリスクが47%、肝硬変リスクが32%、肝臓関連死リスクが42%低いことが判明。デカフェにも同様の効果があることも確認された。
2026年7月1日付で医学誌『Clinical Gastroenterology and Hepatology』に掲載された研究によると、米国ロサンゼルスのシーダーズ・サイナイ医療センターが英国バイオバンク参加者354,957人を中央値13年間にわたって追跡調査した結果、コーヒーを定期的に飲む人は飲まない人と比べて、肝臓の健康状態が顕著に優れていることが明らかになった。これは同テーマにおける過去最大規模の研究である。
具体的には、1日5杯以上コーヒーを飲む参加者は、非飲用者と比較して肝臓がんリスクが47%低く、肝硬変リスクが32%低く、肝臓関連死リスクが42%低いという結果が得られた。この研究は、従来の多くの研究と比べて10倍以上の規模で実施されたものであり、過去の知見を大幅に上回る信頼性を持つ。
今回の研究が従来の研究と決定的に異なるのは、MRIスキャンによる生物学的根拠の可視化である。参加者の一部に対してMRIスキャンを実施したところ、コーヒー飲用者はそうでない人と比べて、肝臓の脂肪蓄積、鉄の蓄積、線維化、炎症のいずれもが有意に少ないことが確認された。これにより、従来は統計的関連性にとどまっていた相関関係に、目に見える生物学的な裏付けが与えられた。
同研究の筆頭著者であり、シーダーズ・サイナイ・ヘルスサイエンス大学の医学部助教授であるHyunseok Kim医師は、「以前の研究はコーヒーが肝臓に有益である可能性を示唆していたが、多くは規模が小さく、一側面しか見ていなかった」とコメントした。同じデータセットの血液タンパク質分析でも、コーヒー飲用者には正常な肝機能を示すタンパク質が多く、瘢痕化や炎症に関連するマーカーが低いことが確認された。この傾向は男女を問わず、あらゆる年齢層で見られ、1日1杯から効果が現れ、5杯以上で最も強い保護的関連が見られた。
研究上特に重要な発見として、デカフェ(カフェイン抜きコーヒー)を飲む人でも、カフェイン入りコーヒーを飲む人と同様の肝臓保護効果が確認された点が挙げられる。これにより、肝臓保護効果がカフェインではなく、コーヒーに含まれる他の成分によってもたらされている可能性が強く示唆される。